【大学院】志望理由書の書き方/400字例文も解説【内部/外部進学生】

大学院入試の志望理由書に悩んでいる人「大学院入試の際に志望理由を書く欄があるけど、何をみられているんだろう。書き方を知りたいんだけど、内部進学と外部進学、社会人で書き方を変えるべき点も教えて欲しい。また、実際の例を見たい。」
こういった疑問に答えます。
本記事でわかること
- 大学院入試で志望理由が問われる理由
- 志望理由の書き方を解説【テンプレートあり】
- 例文を紹介【ポイントごとに解説】
【おまけ情報】研究も就活も妥協したくないアナタへ
就活サイト「アカリク」をご紹介します!おすすめなのでひとまず登録しておくことを強くオススメします。
・就活もしたいけど研究もしたい
・大学院生の就活情報がほしい
・研究を活かしたい
・企業からスカウトが来る
・大学院生が就職有利になる企業が多数
・大学院生の優遇有り
【大学院】志望理由書の書き方/400字例文も解説【内部/外部進学生】

大学院入試の際に必要となる場合のある研究計画書。何を書かなければいけないのか悩みますよね。まず最初に理解しなければいけないのは、志望理由書が大学院入試において必要な理由です。何が問われているのかというと以下です。
- うちの研究室で何がしたいのか
- 本気で入りたいと思っているか
- 卒業後はどのように活躍してくれるのか
上記の通り。
前者2つは志望大学院や研究室の教授陣が気になっていること。3つめは教育機関としての大学院が気になっていること。
この両者の「気になる」を解消するために文章を書いていけば大丈夫です。つまり、これらの疑問に順番に答えていくテンプレートが存在し、そのテンプレートに沿って書き進めることで良い志望理由書が完成します。
志望理由の書き方を解説します【テンプレートが存在/あなたの属性によって強度を変える】
上述の通り、志望理由で相手が知りたことに対して順番に答えていきましょう。そのテンプレートがこんな感じ。
志望理由書のテンプレート
- ①何をしたいか【結論】
- ②その背景【何をしたいかを補強する】
- ③したいことが、志望大学院・研究室でしかできない理由【本気度を示す】
- ④卒業後どう活かすか
上記の通り。また、こちら4つの割合は受験者の属性(内部進学?外部進学?社会人?)によって変えるべきです。なぜなら、属性によって相手側がより気になる点が異なってくるからです。
具体的にはこんな感じ。
- 内部進学生→エスカレーター式に大学院進学しようとしていると思われるとダメなので、①を強調して主体性を示す
- 外部進学生→わざわざ外部進学したのはなぜかを相手側は気になっているので、③を強調して差別化をする
- 社会人→なぜ一度社会人になってから大学院に戻ってくるのかを知りたいので①と②(社会人で学んだことベースで書く)を強調してきっかけを伝える
400字で例文を紹介
ここからは上記のテンプレートを用いて実際に志望理由書を書いてみましたので例文を紹介します。各属性に分けてそれぞれの400字志望理由書を作成しました。
今回は「メタマテリアルの開発」を行っている研究室に向けた志望理由を書いてみます。メタマテリアルとはちなみにこちら。
天然には存在しない特性を実現する人工構造物質
今回はメタマテリアルの開発を行う研究室(仮想)を志す志望者を想定して書きます。なお、書いたのは内部進学生と外部進学生の2つのパターンです。
※事実と異なる点はあるかと思いますが、流れを確認してください。
内部進学生
こちらは、学部4年次に入った研究室と大学院も同じ研究室を志望している想定で書きました。
私は貴研究室で色の変化するメタマテリアルの研究に勤しみ、最終的な目標であるスイッチで色変化できる壁紙の開発実現に向けた一歩にしたい。きっかけは現在のコロナ下で、オフラインからリモートでの会議へと仕事の形態が変化してきたことだ。リモート会議には多くの方が自宅から参加し、その際背景のプライベート感への危惧から会議に集中できない状況があると知った。これは会議への集中力を阻害し、マクロには国の発展を停滞させうる。そのため私はスイッチ機能でプライベートと仕事用を切り替える壁紙を開発したい。私は学部4年次に1年間、貴研究室で研究させていただき、他大学の類似研究室と比べ実験装置・指導教官が充実していると判断し大学院でも貴研究室で研究を行いたい。修士学位を取得した後は、より人の生活に応用をする観点を重視しながら、企業でメタマテリアルの商品開発への応用を検討したく、大学院ではその基礎力醸成を目的とする。(398字)
こちらの内部進学生用では上述した通り、何をしたいのかをより具体的に書くことを意識して書きました。
外部進学生
他の大学院からの受験生を想定して書きました。
私は貴研究室で色の変化するメタマテリアルの研究に勤しみたい。きっかけは現在所属する研究室で行っている研究を生かして物作りをしたいからだ。現在は人が色によって感じる印象の違いについてデータ解析を行う研究をしている。つまり人の色の感じ方を研究しているが、私はこれを応用して時間帯や季節によって色彩の変わる建物を実現したいと考える。その基礎研究の一環としてメタマテリアルの開発を行いたい。貴研究室を志望するのは、(1)研究内容への関心と(2)実験を取り組む最適な環境があるからだ。(1)私は学会で貴研究室の発表を聴き、研究内容に興味を持った。(2)また研究室訪問の際に、種々の条件検討を行うのに充分な装置環境と、下級生が先輩・教授陣と熱い議論を交わすボトムアップ型のマネジメントを感じ、新物質の開発に最適な環境だと考える。これらの理由から貴研究室を志望する。修士学位を取得後は、社会貢献のために培った専門性を発揮したい。(399字)
こちらでは、その大学院・研究室でなければならない理由を特に深く書きました。
まとめ
本記事では志望理由書についての解説を行いました。重要な点を再掲します。
志望理由書でみられていること
- うちの研究室で何がしたいのか
- 本気で入りたいと思っているか
- 卒業後のどのように活躍してくれるのか
志望理由書のテンプレート
- ①何をしたいか【結論】
- ②その背景【何をしたいかを補強する】
- ③したいことが、志望大学院・研究室でしかできない理由【本気度を示す】
- ④卒業後どう活かすか
本記事は以上です。ご覧いただきありがとうございました。
また今回の記事をはじめとした大学院に関する記事はこちらの【大学院とは】入試から生活までを現役旧帝大学院生が網羅的に解説した記事にまとめられています。大学院入試から大学院生活のことまで網羅的に記事を展開していますので、気になる方はご覧ください。