【大学院卒】の給料は?学部卒と比較して解説【初任給も】

大学院進学に悩んでいる人「大学院卒の初任給は学部卒の初任給に比べてどれだけ高いの?また何でそんな差が出るの?また生涯年収でいうと、どれだけの差ができるの?結局のところ、大学院卒と学部卒はお金の面ではどちらがお得なの?」
こういった疑問に答えます。
本記事でわかること
- 初任給を大学院卒と学部卒で比較
- 生涯年収の比較【結論:かなり差が出ます】
- 大学院に行く費用を考慮して結局どちらが得なのかを解説
【大学院卒】の給料は?学部卒と比較して解説【初任給も】

今回は大学院卒と、学部卒を給料の面から比較します。結論としては、大学院をでた方が、お金の面だけでいうとお得です。それを踏まえて本記事をご覧ください。
初任給を大学院卒と学部卒で比較
初任給を比較すると、こんな感じですね。学部卒と大学院卒で3万円くらい変わる感じです。

※グラフ上部の数値は百の位を四捨五入して算出
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況をもとに作成
この違いは、単純に学生時代に得たスキルの差だと思います。
大学院の圧倒的な成長環境
僕は現在旧帝大学院の修士2年に在籍。つまり、学部と院生生活の両方を経験しています。結論、後者の方が圧倒的に成長できます。
理由は、こんな感じ。
- プレゼンテーションの機会が増える【学部:半年に1回→大学院:月2回】
- 会議の回数が増える【学部:ほぼなし→大学院:週に1回】
- 英語を使う機会が増える【学部:週1の英語の講義→大学院:日常的な留学生との会話&上記のプレゼンが英語】
こんな感じで、大学院生では急速にスキルが身についていきます。それが企業に入ってからは給料という形で反映されているのでしょう。
生涯年収の比較【結論:かなり差が出ます】
生涯年収についてみてみるとこんな感じですね。こちらは計算に基づいて算出されておりますので、実際とは多少乖離があるかもですが、学部卒と大学院卒での差は歴然ですね。

大学院卒の賃金プレミアム―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析― より作成
特に、基のデータを見てみるとわかるのですが、年齢が上がるにつれて差が大きくなります。
両者の生涯年収の差は、男性では4846万円、女性では4334万円になります。
ちなみに、一般的なサラリーマンの生涯年収は2.5億円と言われています。ですので、そもそも大学を卒業している時点で一般的に見れば、かなりお金の面から見ると稼ぐことができると言えそうです。
生涯年収の差が生まれる原因を考察してみました
理由はこんな感じだと思います。
社会人の期間は、大学・大学院生活を送る期間よりも圧倒的に長い
これだけではいまいちピンとこないと思います。もう少し言い換えるとこんな感じです。
社会人になってから得られるノウハウは数年の差ではあまり変わらないが、学生時代は短いのでそこでの数年間で得られるものの差は大きい
この理由で、大学院卒の方が学部卒よりも生涯年収が高くなっているものと思われます。
その証拠に、年齢が上がるにつれて社会人のノウハウの差がなくなり、結果的に両者の年収の差は大きくなっていきます。

「生涯年収の話なんだけど、確かに所得が変わるのは理解した。でもそもそも大学院に行くのはお金がかかるよね?そこを考慮すると結局どちらが得なの?」
最後にそちらを簡単に考えていきましょう。
大学院に行く費用を考慮して結局どちらが得なのかを解説
お金だけで考えると、大学院に進学するべき
これが結論でして、理由としては、生涯年収の差に比べると学費の差は小さいからです。例えば国立の大学院ですと、学費はこんな感じですね。
国立の大学院も大学と同じように、ほぼどの学校も一律であるため、学部による差はありません。入学金が28万2000円、標準授業料が年間53万5800円(学校によって多少の増減はあります)となり、博士前期課程2年間で約135万円となります。
例えば私立の慶應では、大学院の学費は最大で400万円ちょっとかかる感じです。確かに高いですが、生涯年収と比較すると、小さいと言えます。加えて、慶應をでたともなれば、平均の生涯年収をおそらく上回るので、学費への初期投資はもっと大きく化けそうです。
まとめ:大学院に行く場合には、より親孝行すべき
今回は、学部と、大学院のお金の差について比較しました。重要なことはこちらです。
学費を払うのは(奨学金を借りるなどしなければ)親、就職してから給料をもらうのは自分
ですので、しっかり恩返しをすることは重要そうですね。また、お金で決めるのも良いですが、自分の将来なりたい姿を意識してキャリアの選択を行うのが一番かと思います。
本記事は以上になります。ご覧いただきましてありがとうございました。
また今回の記事をはじめとした大学院に関する記事はこちらの【大学院とは】入試から生活までを現役旧帝大学院生が網羅的に解説した記事にまとめられています。大学院入試から大学院生活のことまで網羅的に記事を展開していますので、気になる方はご覧ください。