【大学院面接】質問内容や服装、回答例【大学院入試上位15%が解説】

大学院入試の面接の情報を得たい大学生「大学院入試の面接では何について聞かれてどんな回答をすればいいの?あと実際の面接の現場の雰囲気を大学院生から聞きたい。」
こういった疑問に答えます。
本記事でわかること
- 大学院入試の面接の質問と回答例
- 大学院入試の面接で気をつけること
- 実際の体験談【2人の大学院生直伝】
本記事の信憑性
旧帝大大学院生2人が自らの体験を基に作成
うち1人の大学院入試総合順位は15%以内
2人とも理系で内部進学組です。よって本記事の内容は理系の学生が内部進学で大学院入試を受ける時に行う面接に限定した話です。文系や外部進学の方のニーズにはお答えできません。一方で理系の内部進学の方にはぐっさりとささる内容になっています。
大学院入試の面接の質問一覧

大学院入試の面接で聞かれることは以下の事項です。
- 面接の質問① : 自己紹介
- 面接の質問② : 卒業研究の内容
- 面接の質問③ : 志望動機
- 面接の質問④ : 筆記試験について
上記の通り。順番に見ていきましょう。
面接の質問① : 自己紹介
面接会場に入り、席に着いたら「自己紹介」して下さいと言われます。その際は、大きな声でハキハキと「名前」「研究室名」を答えておけば大丈夫です。
質問例:それでは面接を始めます。始めに自己紹介をお願いします。
回答例:〜研究室の〜です。よろしくお願いします。
質問の意図としては、緊張をほぐさせることです。
面接の質問② : 卒業研究の内容
続いて卒業研究の内容について聞かれます。質問としては以下の3点。
- 質問①:卒業研究のテーマ
- 質問②:そのテーマに決めた理由
- 質問③:研究の背景と現在の進捗状況
この質問は100%尋ねられると考えて対策してください。質問の意図はしっかり研究しているかを判断することです。
質問例:次にあなたの卒論で研究している内容を説明してください。
回答例:〜について研究しています。背景としては〜です。〜という結果を得ました。
まだ研究が始まっていない場合はどのような研究を今後するのか、なぜその研究をするのかについて聞かれます。
面接の質問③ : 志望動機
大学院で勉強をしたい理由を尋ねられることがあります。ここでの回答として気をつけることは大学院に進みたい積極的な理由を述べるということです。
気をつけることは、大学院に進みたい積極的な理由を述べるということです。
つまり、「就活が嫌だから」のような消極的な理由ではなく、「やりたい研究があるから」という学業的に積極的に見える理由を答えるといいです。
質問例:あなたが大学院に進みたい理由を説明してください。
回答例:私は現在〜について研究していますが、その後は〜に付随する〜についても研究したいと思っています。その研究をするために大学院を志望しています。
質問の意図としては、消極的な理由で大学院進学を考えている大学生を見極めるためです。
面接の質問④ : 筆記試験について
大学院入試には筆記試験と面接があることは知ってると思います。
筆記試験は面接よりも前に行われるので、面接の段階では筆記試験の採点がすでに終わっていることが多くあります。そのため、筆記試験について聞かれることがあります。
質問例:筆記試験の数学の大門4の出来が悪いようですが、どうしてですか?
回答例:その理由は〜だからです。〜に気をつけて再度、解き直しをして〜という答えを得ました。
質問の意図として筆記試験をちゃんと復習しているか確認することです。
大学院入試の面接で気をつけること
大学院入試の面接ではあまりのことがない限り落ちません。
一方であまりのことをやってしまうと、落とす格好のターゲットとなるので気をつけましょう。大学院入試で気をつけることを失敗の重い順番に挙げます。
- 面接で気をつけること① : 遅刻
- 面接で気をつけること② : 服装はスーツが基本
- 面接で気をつけること③ : 言葉遣い
上記の通り。順番に見ていきます。
面接で気をつけること① : 遅刻
「遅刻なんてする人いるの?」と思われた方も多いと思いますが・・・います。
理由を聞いたらあり得なくもないかなと感じますが、遅刻なんてありえないのでぜったいに目覚ましをかけるようにしてください。遅刻した2名は面接が0点となりました。
面接で気をつけること② : 服装はスーツが基本
大学院入試の面接での服装は基本スーツです。スーツが駄目なことはありえないのでスーツを着ていきましょう。
僕の学科は珍しく私服でいいよというところでしたが、先輩3人に確認をした上で、情報が正しいことを確かめました。
面接で気をつけること③ : 言葉遣い
大学院入試の面接では、言葉遣いに注意して会話してください。当たり前ですが、友達としゃべるときのように受け答えしてしまうと落とされる可能性が飛躍的に上がります。
実際の体験談【2人の大学院生直伝】
最後に本記事の作成者2人が実際に経験した面接について語ります。
化学科の場合
化学科については、面接内容は以下ですね。重要なのは僕の受けた旧帝大学院入試の場合、面接はほとんど関係なかったです。
なので内容も、緩めということだったのだと思います。
所要時間15分
質問① : 自己紹介
質問② : 筆記試験のフィードバック
質問③ : 趣味
質問④ : 大学院でやってみたいこと
上記の通りでして筆記試験のフィードバックでは、大体自分がどのくらいの順位かが分かります。僕の場合ですと、
'専門科目についてはかなり出来が良かった、TOEICがもったいなかった'
という感じで言われました。
趣味については本当に雑談で、買い物が好きだという話をしたら、身につけている腕時計を褒めてもらいました。
大学院でやってみたいことは、自分で薬を考えたいという感じで自分が研究室・大学院を選んだ理由を率直に伝えました。
そうすると、「そのために何を学ぶつもり?」、「何の病気に対する薬?」など深掘りを少しされました。文面で書くと、かなり詰められているように見えますが、雰囲気自体はとても和やかです。
物理学科の場合
面接当日は13:00に待機教室に集合。その際、面接を受ける50人が集められ50十音順で生徒が呼ばれて1人1人面接をしていきました。
面接時間は10分〜25分で人によってかなりバラバラ
面接教室に入ると、物理学科の先生が8人程度横並びで座っており、かなり緊張
質問内容は、本記事で紹介したことが聞かれました。
研究内容について聞かれた時はこれでもかというくらい追撃の質問を繰り出してきました。もっと卒論について理解しておけばよかったなーと感じました。
質問 : 研究内容を説明してください。
回答 : はい。私の研究テーマは粘性流体を用いた防音装置です。現在の防音機構はその厚みという点で問題を抱えています。そのため、その厚みの改善が期待できる粘性流体を用いた防音機構の仕組みを考えています。
質問 : どうして粘性流体を用いているんですか?
回答 : 粘性流体を用いることで、周波数依存性をなくした防音機構を作れるためです。
質問 : 周波数依存性のない防音機構を作れることで得られるメリットはなんですか?
回答 : (モゴモゴ)
上記のように研究テーマに関しては深堀してくるので、たくさん勉強しておく必要があります。
所要時間 : 15分
気をつけたこと① : 大きくハキハキした声
気をつけたこと② : 自身ありげに質問に答えること
気をつけたこと③ : 卒業研究に関する論文を2,3個読むこと
気をつけたこと④ : 筆記試験の復習をすること
ここまで聞いてもまだ少し不安・・・
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まとめ
今回は理系の大学生が内部進学をする際の大学院入試の面接について紹介しました。よくきかれる質問例と気をつけることを再掲しますので、確認しておいてください。
面接の質問
- 自己紹介
- 卒業研究の内容
- 志望動機
- 筆記試験について
面接で気をつけること
- 遅刻
- 服装はスーツが基本
- 言葉遣い
上記のことを意識して大学院入試の面接をうまく突破してください。
また今回の記事をはじめとした大学院に関する記事はこちらの【大学院とは】入試から生活までを現役旧帝大学院生が網羅的に解説した記事にまとめられています。大学院入試から大学院生活のことまで網羅的に記事を展開していますので、気になる方はご覧ください。