【大学院とは】入試から生活までを現役旧帝大学院生が網羅的に解説

大学院について知りたい人「大学院について詳しく知りたい。」
このような悩みを持った方向けの記事です。
本記事でわかること
- 大学院についての基本的な情報
- 大学院入試について
- 大学院生活で辛いこと
本記事の信憑性
大学院についての記事は2人での執筆を行っています。2人の高校から大学院までの経歴は以下になります。
めておの経歴:
高校は進学校で特進クラス→旧帝大の理系としてウイルスの研究→大学院のM2で就活支援の団体に所属しながら研究
のにの経歴:
高校は進学校で特進クラス→旧帝大の理系としてプログラミングを用いた研究→大学院のM2で企業参画・バイトをしながら研究
こんな僕たちが執筆した記事ですので、どの記事も、実際に大学院受験を経験し大学院生活を送っている2人の信憑性ある記事となっています。
【大学院とは】入試段階から生活までを現役旧帝大学生が解説

まず大学院とはそもそも何年いなければいけないのか、学費はどのくらい必要なのかなどの基本的な情報について解説します。
大学院の在籍年数
大学院に何年在籍するかについては一部の例外(歯学部や薬学部)はあるものの基本的には修士課程までで2年間、博士課程までなら5年間というのが一般的ですね。
学部 | 学士過程 | 修士過程 | 博士課程 |
一般的な学部 | 4年間 | 2年間 | 3年間 |
薬学部 | 6年間(修士課程はない) | 4年間 | |
歯学部 | 6年間(修士課程はない) | 4年間 |
薬学部と歯学部は少し卒業までのシステムが他の学部と異なることがほとんどです。
薬学部と歯学部は例外
- 薬学部 : 学士6年間+博士4年間
- 歯学部 : 学士6年間+博士4年間
こちらに関して詳しく知りたい方は以下からどうぞ。
また上記説明中に出てきた、博士課程についてみなさん聞いたことがありますか?なかなか馴染みがないと思いますが大学院では修士課程と博士課程いずれかの学位の取得が可能です。両者の違いは簡単にこんな感じ。
つまり、大学院には5年在籍することになり、修士課程の人よりも3年間長い。その分専門性が身につく
より詳しく両者の違いを知りたい方は以下より詳細記事をご覧ください。
大学院での学費
また大学院で必要となる学費についてはこんな感じ。
国立・国公立大学院の学費
入学料 | 授業料 | 総額(2年間) |
282,000円 | 535,800円 | 1,383,600円 |
上述の通りの学費でして、そのほかにも大学院入試のために試験料が3万円かかります。
私立大学院の学費
入学料 | 授業料 | 施設整備費 | 総額(2年間) |
210,086円 | 743,629円 | 72,688円 | 1,770,032円 |
学費を抑える方法
ぶっちゃけ、学費は高いですよね。そんな方のために、大学院での学費を抑える(お金を稼ぐ)方法が2つあります。それが以下の2つ。
奨学金制度とアルバイト
奨学金制度
奨学金とは、勉強・研究に励む学生に国・または民間が資金援助をするという制度でして、月に8万円ほど受け取ることができるものもあります。奨学金には以下の種類があります。
【国の奨学金】
・貸与第一種
・貸与第二種
【民間】
・貸与型
・給付型
上記のとおり。どうやって奨学金制度について調べるのか、どのようにすれば利用できるのかについて気になる方は以下からどうぞ。
アルバイト
また時間は消費してしまいますが、アルバイトでお金を稼ぐことももちろん可能です。ただ、大学院生は基本的にはハードスケジュールなので、アルバイト選びは重要です。おすすめのアルバイトは以下。
- おすすめのアルバイト① : 単発のアルバイト
- おすすめのアルバイト② : オンライン家庭教師のアルバイト
- おすすめのアルバイト③ : チェーン店のスーパー
上記のとおり。どれぞれおすすめの理由について知りたい方は以下から詳細記事をご覧ください。
大学院に進学する理由

「大学院って学費も余分にかかるのに何で行くの?」
大学院に進学する理由にはいくつかあるようでして主な進学理由は以下。
進学理由
- 与えられたテーマを完遂したい
- 普通の選択と誤認識していた
- アカデミアで研究し続けたい
- 就職先から逆算している
上記のとおり。こちらについての解説は以下。
そして、進学理由の中にも一部ありますが、就職のために大学院進学を決めている方も少なくありません。実際どのくらい年収が変わるのか気になりますよね。生涯年収でみるとこんな感じで、だいぶ違います。

大学院卒の賃金プレミアム―マイクロデータによる年齢-賃金プロファイルの分析― より作成
給与面についてより詳しくご覧になりたい方は以下からどうぞ。
大学院に進学する方法【大学院入試が必須】
大学院進学のためには大学院入試が必須でして受験科目についてはこんな感じです。
大学院入試の科目
【大学院入試の事前提出書類】
研究計画書、志望理由書
【大学院入試の本試験】
専門科目、英語、面接
大学院入試の種類などについてより詳しく知りたい方は以下から詳細をご覧いただけます。
そして上記ぞれぞれについて、対策記事を掲載しています。以下から気になるものをクリックすることでご覧いただけます。
大学院入試の対策記事一覧
また、大学院入試(研究室選び)にあたって重要なのが、研究室訪問です。研究室訪問では以下を見る・獲得してくるといいでしょう。
研究室訪問で得るべきもの
- 研究室の1日のスケジュール
- 研究環境【装置と人】
- 大学院入試対策
こちらについての詳しい解説については以下の記事をどうぞ。
ちなみに社会人の方でも大学院に入ることは可能です。方法は主に3つありまして以下の通り。
社会人が大学院に行く方法
- 会社の制度を利用する
- 夜間・通信制の大学院に通う
- 会社を辞めて大学院に入学し直す
こちらについて詳しく解説した記事をご覧になりたい方は以下よりどうぞ。
大学院は辛いのか【中退も時にはあり】

「実際に大学院生活は辛いの?」
結論としては、研究室によるといった回答になりますが、僕が大学院を辛いと感じたのは以下の通り。
研究室で辛かったこと3選
- 研究がうまく行かない
- 長時間の拘束+土曜日も研究室に行かなければいけない
- 就職活動が十分にできない
周りの話を聞く限りだと1番目の理由が最も多い気がします。こちらに関しての詳しい説明は以下からどうぞ。解決策についても言及しています。
また、一定数ですが、鬱になってしまう人もいるようです。具体的にその方のスケジュールは以下の通り。登校時間が遅いなど、人との接触を避けるているようですね。
タイムスケジュール
【平日】
18:00 研究室に到着
18:00 研究開始
〜 黙々と作業(ヘッドホン装着)
24:00 研究修了
24:00 帰宅
【土日】
12:00 研究室に到着
12:00 研究開始
〜 黙々と作業(ヘッドホン装着)
18:00 研究修了
18:00 帰宅
より詳しくは以下の記事で解説しています。
上記のように大学院生活には大変なこともあります。なので中退をしてしまう学生も少なくありません。大学院の中退率は以下の通り。
修士課程:3.23%
博士課程:5.63%
さらに大学院の修士課程における中退の理由はこんな感じだそうです。

こちらについての詳しい記事は以下よりご覧いただけます。
その他の大学院についての記事&まとめ
その他の記事については、恋愛やサークルの記事を用意しています。以下に一覧を掲載しますので、気になるものについてご覧ください。
恋愛・サークルの記事一覧
大学院に進学する方はごく少数です。貴重な体験ですが、その反面社会に出るのが2年以上遅れるという側面もあります。慎重に判断すべきです。
そのためにも上述した記事を判断材料の1つにしていただければと思います。是非参考にしてください。