【大学院】研究計画書の書き方&例文【大学院入試上位15%の僕が実証】

大学院入試の悩んでいる人「研究計画書は何のために書くの?書き方を教えて欲しい。また書く際の注意点も併せて教えて欲しい。」
こういった疑問に答えます。
本記事でわかること
- 研究計画書とは何か?書く目的を解説します
- 研究計画書の書き方【テンプレが存在します】
- 注意点【読み手を鮮明にすることが重要】
本記事の信憑性
現在旧帝大学院生の修士2年です。大学院入試の際には以下の成績を収めました。
大学院入試の総合順位:全体の15%以内
研究計画書も、大学院入試の合否判断基準の一環です。つまり、研究計画書についてもある程度の出来だったというわけです。そんな僕が解説します。
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【大学院】研究計画書の書き方【大学院入試上位15%の僕が実証】

今記事では大学院入試の際に必要な研究計画書の書き方について解説します。再掲になりますが、本記事で話すことは以下3つです。
- 研究計画書とは何か?書く目的を解説します
- 研究計画書の書き方【テンプレが存在します】
- 注意点【読み手を鮮明にイメージすることが重要】
それでは順番に解説します。
研究計画書とは何か?書く目的を解説します
研究計画書とは「大学院で何を研究するのか」の計画書類
そのまんまですね。重要なのはこの研究計画書を大学院入試の際に提出しなければいけない目的です。研究計画書を提出させるのは次の目的があります。
研究計画書の目的
- 自分の研究分野に近しい先行研究の調査をしているか
- 課題に対して適切なアプローチか&新規性はあるか
- 現在まで研究にしっかり取り組んでいるか
上記の3つが見られているわけです。ここが理解できれば書き方は簡単です。
これらの問いにひとつずつ答えていくだけです。
なのでテンプレートが存在します。そのテンプレートを用いた書き方について解説します。
研究計画書の書き方【テンプレが存在します】
研究計画書のテンプレートはこんな感じですね。僕もこのテンプレートに沿って研究計画書を作成しました。
研究計画書の書き方【テンプレート】
- ①背景
- ②現状の課題
- ③行う研究の概要
- ④その研究で課題が解決される理由を説明
- ⑤現在の研究進捗と今後の展望

「何でこのテンプレートがいいの?」
1つは先ほどの研究計画書の目的に順番に答えられる点ですね。またもうひとつ、読み手が読みやすい構成になっていることが良い点ですね。
このテンプレートは学会などの発表会でプレゼンをする際に用いられる文章構成と同じです。つまりこういうことですね。
専門分野の違う人に対して、共通認識を持ちながら進めることのできる構成
ですのでよく結論を冒頭に持ってくることが文章一般には多いですが、研究計画書では背景をまず述べることで、何が現状課題なのかの共通認識をお互いが一致させることから始めます。
繰り返しますが研究は専門性が色濃く出るためこの構成が最適であり、一般的な文章では異なります。
例えばこんな感じ
例えば仮想の研究内容として「電車での寝過ごし防止アプリの開発」を例に書いてみます(事実とは異なる箇所もありますがご了承ください、流れを見ていただければと思います)。
電車に乗る際には必ずその人が目指す目的地が存在する。しかし、仕事疲れや飲み会帰りなどの様々な要因で寝過ごすことがしばしばだ。これはアンケートでも一定数いることが知られているし、皆さんも目にしたことがあると思う。これまでにあまり認知は浸透していないが、「寝過ごし防止アプリ」が開発されている。これはスマホのGPSで位置情報を特定し、目的駅付近になると振動により知らせてくれるアプリだ。しかしこのアプリには電波の悪い地下鉄などで位置情報の精度に欠ける課題がある。
そこで本研究ではドップラー効果を利用して、目的駅の到着を知らせる全く新しいシステムの導入を試みる。ドップラー効果とは音源と観測者の相対速度の差によって受け取る周波数に変化をきたす現象である。電車の通過点に音源を設置する。それを感知するシステムをスマホ内に導入、測定することで電車のその地点での速度が測定可能である。速度の情報と、出発駅から目的駅までの道のりをデータベースから参照すると到着時間の算出が可能である。この方法では場所による不具合はないため、これまでの寝過ごし防止アプリの課題を解決できる。
現在までに、ドップラー効果の誤差範囲の調査については完了し、正確な位置測定のために十分な誤差範囲であることがわかっている。今後は周波数を測定するシステムを実際の電車内で検証し、実測とのズレを確認する。将来的には実用化を目指している。
心がけるのは以下の点ですね。
注意点【読み手を鮮明にイメージすることが重要】
研究計画書を書く際に注意する点は以下になります。
注意点
- 先行研究と自分の研究内容で段落分けを行う
- 新規のアプローチで課題が解決できる旨を強調する
- 理由に整合性を持たせる
いずれも、読み手を意識した注意点です。
読み手が見やすいか。納得しながら読み進めることができるか。
ここを意識しながら書くことが重要です。学生側はあくまでも評価される側なので。
まとめ
本記事では大学院入試における研究計画書の書き方について解説を行いました。本記事のまとめを再掲します。
研究計画書の目的
- 自分の研究分野に近しい先行研究の調査をしているか
- 課題に対して適切なアプローチか&新規性はあるか
- 現在まで研究にしっかり取り組んでいるか
研究計画書の書き方【テンプレート】
- ①背景
- ②現状の課題
- ③行う研究の概要
- ④その研究で課題が解決される理由を説明
- ⑤現在の研究進捗と今後の展望
注意点
- 先行研究と自分の研究内容で段落分けを行う
- 新規のアプローチで課題が解決できる旨を強調する
- 理由に整合性を持たせる
今回はここまでになります。ここまでご覧頂きまして有り難うございました。
また今回の記事をはじめとした大学院に関する記事はこちらの【大学院とは】入試から生活までを現役旧帝大学院生が網羅的に解説した記事にまとめられています。大学院入試から大学院生活のことまで網羅的に記事を展開していますので、気になる方はご覧ください。