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【Python】組み込み関数とは【一覧や使い方も紹介】

Python

Pythonの組み込み関数に悩んでいる人「組み込み関数とはなんなのか。組み込み関数の使い方を教えて欲しい。」

本記事では上記のような疑問をお持ちの方を対象に記事を展開しています。本記事を読むことで組み込み関数とはなんなのかといった基本的なところから、一覧と使い方までを解説します。

本記事でわかること

  • 組み込み関数とは何か
  • 組み込み関数一覧(読み飛ばしOK)
  • 組み込み関数の使い方

【Python】組み込み関数とは【使い方や一覧も紹介】

今回は組み込み関数についての解説になります。組み込み関数は簡単に使うことができる関数で、便利なので是非使えるようになるまで理解を深めてください。

組み込み関数とは

組み込み関数はpythonでプログラミングを行う際に、インポートや定義なしに利用できる関数のことです。つまりすでにpythonの中に確立されたものなので、コーディングの際にわざわざ1から関数を用意したりといった必要がないということです。
今回はこの組み込み関数について一覧と、代表的な組み込み関数についてどんな役割があるのかを解説したいと思います。

また他の組み込み関数に関しても別記事を用意しておりますので、気になった組み込み関数があれば、クリックすることでその詳細を知ることができます。

組み込み関数はpythonにはたくさん搭載されています。組み込み関数の使い方はこれといったテンプレートが存在しません。ですので使用頻度の高い組み込み関数の使い方と、具体例を掲載していきます。

組み込み関数一覧

まずpythonにはどんな組み込み関数があるのかを表にしました。以下の表は組み込み関数を全て網羅しています（各説明については随時更新していきます）。また使用頻度の高いものについては重要と記載してありますので、初心者の方は使用頻度の高い組み込み関数を重点的に学習することをお勧めします。

組み込み関数一覧

以下で(重要)と書いてある組み込み関数のみをこの記事で解説していきます。他の関数についてはそれぞれの項をクリックしていただければ別記事での解説を参考にすることができます。

abs関数

abs関数は絶対値を返す関数です。引数は絶対値の定義できるもので、具体的には整数や浮動小数点数、複素数です。

こちらのabs関数を用いるためのテンプレートが以下になっています、

テンプレート

関数名 = abs(x)

このテンプレートを用い、具体的な計算を行ったサンプルコードが以下になります。

a = abs(-2)
print(a)
#2

b = abs(-0.5)
print(b)
#0.5

c = abs(3+4j)
print(c)
#5

dict関数

dict関数はディクショナリを作成する関数です。キーと値を指定することで、辞書を作成します。テンプレートを以下に示します。

テンプレート


関数名 = dict([(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)])

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。


a = dict([('n1',1),('n2',2),('n3',3)])
print(a)
#{'n1': 1, 'n2': 2, 'n3': 3}

float関数

float関数は浮動小数点数型を返す関数です。引数としては数値または文字列です。xを浮動小数点数に直したいときのテンプレートを以下に示します。xが文字列の場合には「”」を忘れないようにしましょう。

テンプレート

関数名 = float(x)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = float(5)
print(a)
#5.0

b = float('5')    #文字列
print(b)
#5.0

c = float()    #何も引数を入力しない   
print(c)
#0.0

input関数

input関数はキーボードで入力された文字（数字)を文字列として返す関数です。こちらのinput関数はこちらのテンプレートを用いることで使うことができます。

テンプレート

関数名 = input('パソコンの画面に表示したい言葉>>')

以下にinput関数を用いたサンプルコードを示しました。

birth = input('生年月日を入力してください>>')
print(birth)
#生年月日を入力してください>>2000年1月1日生まれです。

int関数

int関数は数値や文字列をint型（整数）にして返す関数です。こちらのint関数のテンプレートは以下になります。xをint形に変換する場合のテンプレートです。xが文字列の場合には「”」を忘れないようにしましょう。

テンプレート

関数名 = int(x)

以下にint関数を用いたサンプルコードを記載しました。

birth = input('生年月日を入力してください>>')
print(birth)
#生年月日を入力してください>>2000年1月1日生まれです。

len関数

len関数は引数の長さや要素の数を返してくれる関数です。引数としては文字列またはリストやディクショナリ、タプルなどのコレクションです。文字列とリストの長さ、要素数を数えるときのテンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数名 = len('x')    #xは文字列
関数名 = len[x1,x2,x3,...]    #[x1,x2,x3,...]はリスト（他のコレクションも同様)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = len('aiueo')
print(a)
#5

b = len([0,1,2,3,4,])
print(b)
#5

list関数

list関数はその名の通り、リストを作成する関数です。引数としては文字列やrange型オブジェクト、また応用になりますがコレクションを用いることも可能です。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数名 = list('x')    
関数名 = list(range(x))    #range関数で要素を決定しそのリストを作成
関数名 = list((x1,x2,x3...))    #タプルのリストを作成

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = list('aiueo')    #文字列のリスト作成
print(a)
#['a', 'i', 'u', 'e', 'o']

c = list(range(4))    #range型オブジェクトのリスト作成
print(c)
#[0,1,2,3]

ta = (0,1,2,3)    #タプルからリストへの変換
d = list(ta)
print(d)
#[0,1,2,3]

max,min関数

max(min)関数はオブジェクトの最大値(最小値)を返す関数です。引数としては文字列またはリストやディクショナリ、タプルなどのコレクションです。テンプレートを以下に示します(テンプレートはmax関数だけ掲載していますがmin関数も同様です)。

文字列の場合にはaからzまでの並び順でaが最小、zが最大になります。また小文字は大文字よりも優先されます。

テンプレート

関数名 = max('x')    #xは文字列
関数名 = max[x1,x2,x3,...]    #[x1,x2,x3,...]はリスト（他のコレクションも同様)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = max('AaIiUuEeOo')
print(a)
#u

b = min('AaIiUuEeOo')
print(b)
#A

li = [0,1,2,3]
c = max(li)
print(c)
#3

d = min(li)
print(d)
#0

print(max(range(4)))    #range型オブジェクトにも適応可能
#3

open関数

open関数はファイルの編集を行うことができる関数です。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数名 = open(ファイルの名前, オプション, エンコード)
オプション 意味
‘w’ 書き込みを行う。ファイルが既に存在すると上書きし、ない場合ファイルを新規作成
‘r’ 読み込み専用。
‘x’ ファイルの新規作成と書き込みを行う。存在している場合にはエラーが出る。
‘a’ 書き込みを行う。既にファイルが存在する場合、上書きではなく末行に追加。
‘b’ バイナリモードで開く。

print関数

print関数とは画面に実行結果を出力する関数です。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

print(x)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

print('aiueo')
#aiueo

a = 2
print(a)
#2

round関数

round関数は四捨五入をしてくれる関数です。引数としては数値で整数や浮動小数点数になります。またこの関数では小数第何位を四捨五入するのかを指定することができます。

テンプレートを以下に示します。xの小数第n位までを残す際のものになります(厳密には正しくないので、その正しくない部分についてはサンプルコードを参照していただけると理解が捗ると思います)。実際には10のマイナスn乗までの桁数が残るというのが本来の正しい理解です。

テンプレート

関数名 = round(x,n)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。2つ目の具体例ではn=-2なので10のマイナス(-2)乗、つまり100のくらいまでを残していることになります。

a = round(2.34,1)(引数が少数の時）
print(a)
#2.3

b = round(1234,-2)    #引数が整数の時(例外）
print(b)
#1200

str関数

str関数は型を数値を文字列に変換する関数です。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数名 = str(x)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = 5
print(a)
#5 int型

b = str(a)    #int型の5をstring型に変換
print(b)
#5 string型

sum関数

sum関数はリストの合計を返す関数です。リストの合計にyを加えた合計を返すテンプレートを以下に示します。yを省略することもできます。

テンプレート


関数名 = sum([x1,x2,x3,...],y)

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

li = [0,1,2,3]
a = sum(li)
print(a)
#6

b = sum(li,10)    #リストの合計に10をさらに加える
print(b)
#16

tuple関数

tuple関数はその名の通り、tupleを作成する関数です。引数としては文字列やrange型オブジェクト、また応用になりますがコレクションを用いることも可能です。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数名 = tuple("x")    #xは文字列

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = tuple("aiueo")
print(a)
#('a', 'i', 'u', 'e', 'o')

b = tuple(range(10))    #range関数と併用可能
print(b)
#(0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9)

type関数

type関数は型を返す関数です。引数としては文字列や数値、コレクションです。テンプレートを以下に示します。

テンプレート

関数 = type(x)    #xが数値や文字列(文字列の場合''をつける)
関数 = type([x1,x2,x3,...])    #リストの場合

以下に具体例を用いたサンプルコードを示します。

a = 5
print(type(a))
#＜class 'int'＞

b = 'aiueo'
print(type(b))
#＜class 'str'＞

c = [0,1,2,3]
print(type(c))
#＜class 'list'＞

まとめ

今回は組み込み関数一覧とその使い方についての解説を行いました。組み込み関数はインポートなどなしで簡便に使うことのできる関数です。
是非マスターしてください。本記事はここまでになります、ここまでご覧いただきまして有り難うございました。

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