【就活】理系学生が文系就職は不利?【結論:可能です│体験談あり】

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理系で文系就職に悩んでいる人「理系の僕が文系就職っておかしいのかな?理系から文系就職する理由や、その際に有利なのか、不利なのかについても知りたい。」

本記事はこのような悩みを持った方を対象にした記事になっています。

本記事でわかること

  • 理系学生が文系就職する主な理由
  • 理系の文系就職は余裕?【結論:余裕です|理由は3つ】
  • 忙しい理系が登録すべきたった1つのサイト

上記のとおりです。

本記事の信憑性

僕の経歴は簡単にこんな感じです。

旧帝大理系として入学し4年間座学&研究→同大学院生として研究→大手金融機関(文系就職)に就職、就活終了後は、キャリア支援で数十人の就活支援を行う

上記のように理系学生として大学院まで進学した後に、文系就職をした僕が実体験をもとに解説をします。

理系学生が文系就職する主な理由

理系の学生が文系就職をしたいと思う理由はいくつかあるようです。具体的には以下の3つが挙げられます。

理系学生が文系就職を考える理由

  • 学生と社会人では目的が違う
  • これから長く働く会社を、視野を広げて決めたい
  • 文系の仕事内容に魅力を感じた

それぞれについて詳しく説明していきます。

学生と社会人での目的が違う

そもそもなのですが、理系学生の皆さんはなぜ理系に進学しましたか?

・理系科目が得意だったから
・周りの友達が理系に進んだから

など様々だと思いますが、僕の場合は数学が好きだったから、そして文系科目に若干の苦手意識があったからです。結構勉強の観点から理系に進学する方が多いのではないでしょうか。

一方で社会人になる目的はなんでしょうか。

・社会貢献
・ 高いお金をもらうため
・社会経験を積みたい
・自己成長のため

さまざまありまして、僕の場合は社会貢献すること、研究とは異なるビジネス商流の川上で仕事をすることが目的でした。

上記から明らかなように、学生と社会人、それぞれ目標が違います。この目的の相違から、理系学生だからといって理系に就職すべきだということに合理性はない事がわかると思います。

このギャップから、文系就職を志す方が周りの学生にも多いです。

これから先長く働く会社を、視野を広げて見たい

前述した社会人になる目的が自分にはありました。またこれらの目的はメーカー研究職では叶えられないと感じました。

お客様との距離が遠い研究職→社会貢献性が可視化しにくい 商流の川上で働く→研究でのものづくりはかなり川下

そう考えたときに、企業選びを理系企業に絞ることに合理性はないと思いました。理系を選んだのは、前述の通り「理系の科目が得意だった」だけですし、それに縛られるべきではないというのが文系職を志望するようになった理由です。

研究職志望の方も視野を広げてみましょう

キャリア支援をしていても、多くの研究職を志す理系学生はこれまでの研究の経験を生かすために研究職を志望しているという方が多いです。

それって本当でしょうか?

僕はそれなら、博士課程に進学し、アカデミアの道を選ぶと思います。なぜ企業なのか?こう聞くと、大抵の人は上手に答えることができません。

  • 視野が狭く、比較ができていない
  • 先輩の就活を脳死で真似している

理由は上記の通りです。なので文系企業まで視野を広げる→その上で働きたい企業を見つけるという工程は重要だと思います。

文系職の仕事内容を魅力に感じた

文系職を魅力的に感じて、文系職を志望する方は多いです。

  • 人との関わりが多い
  • いろんな職種が経験できる

自分が社会人になったときに、何を叶えたいか・何をしたいかを考えることから始めると実感が湧きやすいです。人生の中で成し遂げたいことから逆算し、その実現のために働く場所を選びましょう。軸を実現できる仕事が、おそらく皆さんにとっての一番魅力を感じる仕事です。

自己実現のために、文理の壁は排除して考えてみましょう。

理系の文系就職は余裕?【結論:余裕です|理由は3つの強み】

 結論、理系学生が文系就職をすることは十分可能です。それは理系ならではの強みがあるためです。僕が思う理系学生の強みは以下の3つです。

理系学生の3つの強み

  • ロジカルシンキング
  • 数字に強い
  • 希少価値が極めて高い

これらの3つの特徴についてこれから詳しく解説をしていきます。

ロジカルシンキングができる

ロジカルシンキングは社会人として、企画や説明・提案の場面で重要になります。ロジカルシンキングとはなんでしょうか。これは論理的思考のことです。

論理的思考をする上で「帰納法」「演繹法」が必要

あれ、この言葉どこかで聞いたことがありませんか?そうです、数学の証明に出てきますよね。

他にも化学や物理で登場する〇〇の法則はまさに帰納法なのです。たくさんの実験事実から法則性を導き出し、1つの法則として定義する。そして、その法則をいろんな出来事に当てはめていく演繹法が科学の世界ではごく当たり前に使われています。

なので、そのような環境に身をおいている理系学生は論理的思考力(帰納法と演繹法)が優れています。なので、理系学生の立派な強みになります。

数字に強い

企業では数字を追うことがほとんど、というか本質です

理系学生は、数字を扱うことが多いです。これはいうまでもなく数学や化学、物理での計算を行う際に数字がいっぱい出てきますよね。ではなぜ数字に強いことが、働く上でアドバンテージになるのでしょうか。

企業は利益目標や営業利益を数字で追っているから

つまり「今月はいっぱい稼ごう」ではなくて「今月は利益率を〇〇%上げて、営業利益を〇〇円だけ増やそう」といった考え方をしています。

なぜなら、定量化することで具体的な施策が出しやすくなるからです。そうすると目標達成のための取り組みは、全て数字で管理されることになります。なので、働く上で数字は欠かせず、その扱いに慣れている理系学生は強いです。

ITでも数字に抵抗がないことは重要です

また、近年ではITが注目を集めています。このITでのシステム開発の際には数字と文字の羅列を意味を持って理解せねばなりません。そこに理系学生の皆さんは重宝されるわけです。(文系企業と言われる企業にもシステムは絶対に必要なのでIT部門が存在しています)

希少価値が高い

就活市場において理系学生が文系就職を志すことは稀です。

理由は主に2つありますね。

理系学生が文系就職をしない理由

  • 大学院進学→研究を活かせる理系就職が王道パターン
  • 文系業界まで視野を広げる時間・熱意がない

そもそも文理の比率、大学院進学率、就活に避ける時間の少なさから来る大手メーカーへ就職する学生が理系には非常に多いです。文系理系の割合、大学院進学率についてみてみましょう。

まず全体学生のうち文系と理系の割合は、おおよそ3:2になっています。そもそも理系学生は少ないです。また、以下のグラフからわかるように、文系学生に比べて理系学生の大学院進学率は圧倒的ですよね。つまり、王道パターンで就職する人がかなりいるということです。

大学院まで進学したし、とりあえず大手のメーカーに。。。

大学院まで進学すると、上記の思考になりやすく文系就職を視野に入れにくくなります。

資料5 大学院教育の現状を示す基本的なデータより抜粋

また理系学生は文系の学生よりも忙しいケースが大半です。僕の研究室生活スケジュールはこんな感じですね。

平日は9時間30分研究室に時間を充て、休日も土曜日の午前は研究室のセミナー

こんな感じで、多少の差異はあれど理系学生は忙しく、就職活動で視野を広げることが難しいのが現状です。

これらの理由から、そもそも理系学生のうち、就職活動中に文系企業を吟味している理系学生の絶対数が少ないというのが現状であり希少価値が極めて高いと言えます。

忙しい理系が登録すべきたった1つのサイト

忙しい理系学生、一方で理系学生を欲する企業がいるということで、両者の橋渡しとなるサービスが存在します。

LabBase

上記のサービスに登録すると、文系企業(もちろん理系企業も)から逆オファーを受けることができます。

  • 有名企業が多数
  • 企業側が理系学生の忙しさを加味したスケジュール調整を行ってくれる
  • 文系企業でも、理系学生の活かせる領域を教えてくれる

以下のサイトより登録が可能です。

>>LabBase登録ページはこちら

またLabBaseについて、より詳細に知りたい方は以下の記事をどうぞ。

>>【理系就活おすすめ】たった1つのサイト【LabBase/僕が保証】

まとめ

本記事では、理系学生の文系就職に関して解説を行いました。本記事のまとめが以下になります。

理系学生が文系就職を考える理由

  • 学生と社会人では目的が違う
  • これから長く働く会社を、視野を広げて決めたい
  • 文系の仕事内容に魅力を感じた

理系学生の3つの強み

  • ロジカルシンキング
  • 数字に強い
  • 希少価値が極めて高い