【Pythonでできること】特徴と人気言語の理由【初心者向け】

Python

Python初心者で人気の理由を知りたい人「pythonって最近人気だけど、pythonでできることを知りたい。またpythonができるとどんな仕事に就けるのかを知りたい。更にpythonをどう勉強していけばいいのかまで教えていただけると助かる」

本記事はこのような悩みを持った方に向けた記事になっています。この記事を読むことでPythonの特徴何ができるかを学び、人気の理由を知ることができます。

本記事でわかること

  • Pythonの特徴【おまけです/人気の言語です】
  • Pythonでできること
  • Pythonを学ぶと就くことが出来る仕事を紹介
  • Pythonを学習するには【独学orスクール】

また本記事において、pythonでできることについて端的に知りたい方はこちらからどうぞ。またpythonの特徴→できることという流れで読み進めたい方については順番に記事をご覧ください。

【Pythonでできること】特徴と人気言語の理由【初心者向け】

今回はプログラミング言語の1つであるPythonが人気言語である理由を、特徴や何ができるのか、といった観点から解説したいと思います。その前にプログラミングの他の言語には何があるのかについて疑問を持った方は以下の記事を参考にしてください。

 それでは本題にいきましょう。

Pythonの特徴

まずはPythonの特徴について説明します。結論としてPythonの特徴は以下になります。以下の4つの特徴について詳しく解説していきます。

  • 文法がシンプルでわかりやすく学びやすい
  • コードが解読しやすい
  • ライブラリが非常に豊富
  • 稼ぎやすい

文法がシンプルでわかりやすいため学びやすい

つまりは簡単でプログラミング初心者でもあっという間にマスターできるということです。JavaとPythonで同じコードを出力する際の比較を行ってみましょう。「おはようございます」という言葉を出力してみます。

【Python】

print("おはようございます")

【Java】

public class Main {
	public static void main(String[] args) {
		System.out.println("おはようございます");
	}
}

このように、単なる文字の出力だけ見てもコードの記述量がpythonとJavaでは明らかに違いますね。

コードが理解しやすい

これは1つ目の文法がシンプルでわかりやすいというところに関係しています。コードが解読しやすいことは以下の2点においてメリットがあります。

  • 自分の書いたコードのミスを修正する際に発見しやすい
  • 参考書やサイトで学ぶ際に、他の人が書いたコードを理解しやすい

プログラミングでは、コードを入力するのはあくまで人間なのでミスをしてしまいます。その時に膨大なコードの中から間違っている箇所を見つけなければいけません。Pythonは上述の通り、わかりやすくコード化できる工夫がなされているのでこの修正の際にも非常に見やすいです。

また、それは他人の書いたコードを見る際にも言えます。他人のコードは1から理解しなければいけないので単純なコードであるほどその理解が容易です。

ライブラリが豊富

ライブラリという言葉を聞き慣れない方もいると思います。ライブラリは使いたい部品が揃っている箱だと認識してください。Pythonでは用途別にライブラリがたくさんあるため、あなたが作りたいものに必要な部品がもうすでにある可能性が高いのです。魅力的ですよね。例えば以下のようなものがあります。

ライブラリの名前 用途
Bottle Webアプリケーション
scikit-learn 機械学習
face_recognition 顔認識
Beautiful Soup Webスクレイピング

こんなふうにPythonでWebアプリを作りたい場合にはBottleを頼るなど、簡単に自分の作りたいものが作れてしまうのです。

稼ぎやすい言語

面白いデータがあります。プログラミングの言語別に年収の平均求人数を比較しています。データは2018年と少し古いですが、Pythonが3位にランクインしています。年収面が上位なだけでなく、求人数が多いことが分かります。つまり需要のある言語(学べき言語)だということですね。

 出典:ビズリーチプログラミング言語別年収ランキング2018

Pythonでできること

pythonで出来ることについては以下のとおりです。

pythonでできること

  • 人工知能の開発
  • 業務効率化
  • スクレイピングによるWEB上の画像データ・テキストデータの自動収集
  • WEBサービス、アプリケーションの制作
  • デスクトップアプリ制作
  • フィンテック・ブロックチェーン技術の開発

上記の通り。それぞれを深堀りします。

人工知能の開発

AI(人工知能)や機械学習の開発がPythonでは可能です。なぜ他の言語に比べてその領域で優れているかというと、理由は以下の通りです。

・信頼性がある
・フレームワークや、ライブラリが充実している
・シンプルでコード理解や上書きがしやすい

例えば信憑性を示す例でいうと、pythonで作られているサービスが私達の身の回りには数多くあります。その一例を示すと以下の通り。

Youtube【最大級の動画配信サービス】やInstagram【写真・動画投稿サービス】

みなさんもよくご存知可と思いますが、上記のようなサービスがpythonを用いて開発されています。つまり、数多くの人が安心して使うことの出来るサービスに用いられる、信憑性の高い言語であるということになりますね。

更に、ライブラリやフレームワークが充実しています。たとえば「numpy」や「pandas」など、さまざまなフレームワークを用いて機械学習を構築することが可能です。ちなみにフレームワークとは今回でいうと、機械学習に関する機能があらかじめ備え付けられているものです。ですので、簡便に機械学習を行うことが出来るということになります。こちらに関しては詳しくは以下の記事を参考にしてください。

Pythonの機械学習勉強法

業務自動化【スクレイピング含む】

業務自動化というと皆さんどのようなものを思い浮かべますか。様々な業務の自動化を皆さん思い浮かべると思います。Pythonを学習すると、以下を自動で行うことが出来るようになります。

  • ブラウザの自動操作
  • 画像の操作
  • Excelの操作
  • PDFやwordの操作
  • スクレイピング
  • メールの取得・自動送信

詳しくは以下の記事を参考にしてください。こちらに関してもPythonの豊富なライブラリ性から、プログラミング初心者にも参入しやすい領域になっており、複雑な機能の実装が可能です。

Pythonで自動化して面倒な作業から解放されよう!

WEBサービス、アプリケーションの制作

WEBサービスとは、インターネット上に存在する、ECサイトやニュースサイトを始めとするサービス全般を指します。必要な知識は以下のとおりです。

フロントエンド
ブラウザで動作するアプリケーションの開発:必要なプログラミング言語としてはHTMLやCSS、LavaScript
バックエンド
フロントからの要求を受け、結果を返すまでの担当:必要なプログラミング言語としてはJavaやPHP、Python

上記の通り。以下のサイトを参考にしました。
PythonでWebアプリケーション開発を行う方法を現役エンジニアが解説

バックエンドでpythonが必要になるわけです。

デスクトップアプリ制作

デスクトップアプリとはWindowsやmacOSなどのパソコン上で動作するアプリケーションのこと

こちらの作成も、ライブラリを用いて行うことが可能です。つまりpythonの出番というわけです。主に用いられるライブラリは以下の通りです。

  • Tkinter
  • Kivy
  • wxPython
  • PyQt

上記のとおりです、気になる方は以下のサイトよりどうぞ。

Pythonでデスクトップアプリ作成入門 – Tkinterで肥満判定ツールを作ろう

フィンテック・ブロックチェーン技術の開発

ブロックチェーンとはこんな感じです。集中システムと比較される、分散型システムです。

デジタルのデータを保管するための方法の一つで以下の特徴がある
・ブロックチェーンに追加されたブロックに変更を加えることはできない
・ブロックチェーンに追加されるデータには特定のルールが適用される
・ブロックチェーンのアーキテクチャーは分散型

上記は少し理解しにくいかもですが、以下のメリットだけを覚えておけば大丈夫です。

・データの不変性と耐久性
・単一制御点または単一障害点の排除
・データが追加された順序を検証可能な監査証跡

これまでの分散型システムではなし得なかった、データの完全性維持が可能になった点が優れており、貨幣や資産データを扱えるようになったというわけです。
そしてこのブロックチェーンの作成にもpythonのライブラリが使われており、pythonの得意領域になっています。

ブロックチェーンについて

Pythonを学ぶと就くことが出来る仕事を紹介

pythonを学習することで以下の仕事に就くことが可能です。

Pythonでできる仕事

  • AIエンジニア
  • WEBアプリケーションエンジニア
  • データサイエンティスト
  • マーケティング

上記のとおりです。深堀りします。

AIエンジニア

現在IT技術の中でも最先端技術とされているAI(AIエンジニアは機械学習や人工知能)の開発をするほか、AIに蓄積されたデータの解析などを行う技術者のことを指します。

つまりプログラミング系(機械学習エンジニア)とアナリティクス系(データサイエンティスト)の両方を行うということになります。現在は人材が需要に対して不足していること、専門性が高い、国内外問わず評価されているといった点から年収は他のエンジニアに比べて高いです。

平均年収:604万円

AIエンジニアについての詳しい記事は以下のリンクよりどうぞ。

AIエンジニアについての記事

AIエンジニアの年収についての解説記事

WEBアプリケーションエンジニア

Internet Explorer、Google Chrome、SafariなどのWebブラウザから利用できるWebアプリケーションを開発する職種です。一般ユーザーが利用するメールアプリケーションやSNSアプリケーション、オンラインショッピングサイトなどがWebアプリケーションに該当します。

アプリケーションエンジニアは上流工程の担当→企画を下に要件定義、設計→開発でのプログラミングやテストを行います、つまりコミュニケーション能力と管理能力が重要です。

平均年収:551万円

詳しくは以下のリンクよりどうぞ。

WEBアプリケーションエンジニアについての詳しい解説記事

WEBアプリケーションエンジニアについての年収を解説した記事

データサイエンティスト

ビックデータの収集、蓄積、操作などをして企業が活用できるデータとして可視化されたものを提供することが最終的な目的になります。
それぞれの工程において以下を参考にしてください。

データの蓄積→大量のデータを格納できるデータベースが必要、このデータベースの構築や運用をテーブル定義の設計なども業務に含まれる
データを見える形に変換→画面上に分析したデータを表示
データの形式を統一したり、データ収集をするときのバッチ処理、BIツールへ表示させる処理などでプログラミングが必要。プログラミング言語は、データ解析言語と呼ばれる「Python」「R言語」のどちらかを使用。
可視化されたデータをどのように活用していくか→過去の動向をみることで市場の動向を咲くったり、企業自身の経営戦略の分析に使っったり、企業が使う属性情報を調査したりなど
平均年収:655万円

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

データサイエンティストについての記事

マーケティング

マーケターの仕事にはマーケット調査がつきものです。その中でpythonを用いることで以下が可能になります。

ルーティンタスクの自動化
スクレイピングによって既存のWebサイトからHTMLなどの情報を抽出する。そこを自動化
前述したデータ分析、データ可視化などに活用することで、データの加工を自動化

Pythonの学習方法

pythonの学習方法については以下の通りです。

独学orスクール

上記の通り、少し深堀りします。

独学

基礎の学習だけであれば独学で可能です。用いる教材については以下の通り。ちなみに僕は参考書を用いて独学を行いました。

  • サイト
  • 動画

上記の通り。それぞれの例えば以下を使うといいと思います。

こんな感じです。

スクール

おすすめのプログラミングスクールについては別記事にて解説を行っています。プログラミングスクールが独学よりも優れている点と、劣っている点をあげるとすれば以下の通り。

スクールの良さ
・モチベーションの維持がしやすい
・疑問をすぐに解決できる
スクールのデメリット
・費用が高い

このあたりはメリデメから自分で判断してどちらで学習するかを決めるといいと思います。以下の記事でおすすめのプログラミングスクールについて知ることができます。

>>おすすめのプログラミングスクール・教室4社を徹底比較【2020年度版】

まとめ

今回の記事では、Pythonの特徴とできることを解説しました。Pythonの魅力を感じていただけたかと思います。以下に今回の記事のまとめを掲載します。

Pythonの特徴

  • 自分の書いたコードのミスを修正する際に発見しやすい
  • 参考書やサイトで学ぶ際に、他の人が書いたコードを理解しやすい

pythonでできること

  • 人工知能の開発
  • 業務効率化
  • スクレイピングによるWEB上の画像データ・テキストデータの自動収集
  • WEBサービス、アプリケーションの制作
  • デスクトップアプリ制作
  • フィンテック・ブロックチェーン技術の開発

Pythonでできる仕事

  • AIエンジニア
  • WEBアプリケーションエンジニア
  • データサイエンティスト
  • マーケティング

今回の記事はここまでになります。最後までご覧頂き有り難うございました。