【大学院進学】実際のメリットとそれまでにやっておくべきこと

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メリット

大学院進学に悩んでいる人「大学院に進むかどうか迷っていて、進学するメリットや自分の進学理由が妥当なのかを知りたい。あと大学院生になるために今からしておくべきことはある?」

本記事は上記のような悩みを持った方向けの記事になっています。僕の体験談だけでなく、周りの知人からの体験談を元に作成しておりますので、参考になると思います。進学理由と実際のメリットについて解説を行っていきます。

本記事でわかること

  • 大学院に進学したメリットとデメリット
  • 大学院への進学方法
  • 大学院進学の前にやっておくべきこと【結論:3つあります】

本記事の信憑性

僕の現在に至るまでの高校からの経歴はこんな感じです。

高校は進学校で特進クラス→旧帝大の理系→同大学院→大手金融機関(現在)

大学院生として2年間研究を行い、また大学院生活中に就職活動も経験しました。そんな僕が解説します。

大学院に進学したメリットとデメリット

僕が、大学院生活を2年ほど経験して感じたメリットとデメリットがこちら。

大学院進学のメリット

  • メリット①:錯覚資産の獲得
  • メリット②:プレゼンテーション力向上
  • メリット③:英語力向上
  • メリット④:企業では体験できない環境に身を置くことができる

大学院進学のデメリット

  • デメリット①:就職活動との両立
  • デメリット②:社会に出る時期が遅れてしまう
  • デメリット③:大学院と企業の研究の差異

上記の通り。順番に解説します。

メリット①:錯覚資産の獲得

周りの人から優秀だと思ってもらえます。

大学院生の割合というのは極めて少ないです。主に就職活動において(文系・理系職問わず)、とても優秀な人材と認識されることが多いです。実際に私が就職活動を行う際にも強く感じたのでこれは間違い無いです。なのでその人が優秀だと学歴である程度認められることになります。

「でも実際に優秀じゃなかったら一緒じゃない?」

例えば就職活動でいうと、書類では学歴などで判断され一定数の人が面接に進めません。つまり自分の能力をアピールすらさせてもらえないということです。なのでこの錯覚資産は思っている以上に重要です。

メリット②:説明やプレゼンテーション力の向上

研究室に所属すると、発表の機会が多くあります。また新しく入ってきた学生に、実験を教える等の説明の機会が多くなります。

論理的に話す能力が鍛えられ、これは就職活動と企業に入ってからも役立ちます。

就職活動では面接だけでなく、エントリーシートに関しても文章を組み立てる力等の一助になります。企業に入ってからは、プレゼンや会議が多くあるので、その際にも論理立てて話すことは必ず役立ちます。

メリット③:英語力の向上

まず論文を読む機会が多いので、英語を読むといった視点から英語力の上達を見込めます。また研究室によりますが、僕の研究室では留学生が多く在籍しており、話すといった視点からも英語力の上達を見込めます。

「そもそも、大学院にいくまでに英語力はどれくらい必要なの?」と思った方は以下の記事で必要なレベルを紹介していますので参考にしてみてください。

>>【大学院】英語力はどのレベル必要か【進学後に英語力アップも可能】はこちら

メリット④:企業では体験できない環境に身を置くことができる

具体的にはこの3つ。

  • 自由な意見を認め実行に移していく環境
  • 研究室のトップ(教授)と議論しやすい環境
  • 優秀な人と切磋琢磨できる環境

順を追って話します。

自由な意見を認め実行に移していく環境

大学院(研究室)はあくまでも学生が主役

そう感じました。自分の想い、考えがしっかりと考慮されて実行に移されていく感じです。これは大学卒業後すぐに就職しては、体験できなかったことだと思います。理由は教育機関と、企業の研究に対するスタンスの違いです。前者は教育の一環として、後者はビジネスのためのにという目的の違いがあります。

やはり日本企業ではトップダウンの働き方が未だ主流だと思いますので、この体験は大学院特有のものです。

研究室のトップ(教授)と議論しやすい環境

これも企業、特に大企業になればなるほど難しくなるかなと思います。大学院では上の人と議論する機会が圧倒的に多いです。

組織を統括している人(教授)と、中で働く人(学生)に多少の目標のズレはあるんだと思います。でもその方向を一緒なものにするための議論が行われ、すり合わせが行われていく過程などすごく貴重です。

加えて僕たち学生が教授に提案を行うことも研究室ではよくあることですが、企業ではなかなかできません。なので研究室という小スケール集団での生活はとても大事です。

レベルの高い学生と切磋琢磨できる

これはもしかしたら企業に入っても体験できることかもしれませんが大学院では多くの場合で周りの人がとても優秀です。賢いだけでなく意識が高いです。

飲み会が前日にあっても次の日のプレゼンの資料のクオリティは高い、実験も深夜までやっている人もざらにいます。研究への意欲が本当に高いです。

自分のモチベーションアップにも繋がります。意識を高めるためには、自分が変わるしかないのですが、意外と外的な要因が大きいです。

ここからは大学院進学のデメリットについて解説を行っていきます。

デメリット①:就職活動と研究の両立が大変

これが一番おおきいかなと思います。企業は今後僕たちが40年近く働く場所です。それを決める就職活動の時間が研究によって多少の圧迫は受けてしまう印象があります。

結果として、業界を幅広く見る機会を損失しているような気がします。

理系企業だけでなく、文系企業も理系大学院生を欲しています。昨今のデジタル化の流れで特にこの動きは加速しているように思います。なのでこれは就活生にとっても、企業側にとっても利益損失が起きていることになります。

ただ逆に、メリットのところでお伝えした錯覚資産の獲得で、効率的に就職活動が終わると言う側面もあるのでケースバイケースだとは思います。

デメリット②:社会に出る時期が2年間遅れてしまう

就職する学生にとってこれも大きなデメリットかもしれません。給与面で出遅れることよりも、社会での経験にブランクがあることが問題かなと思います(給与面は学部卒よりも院卒が高い場合が多いので、そこまで不利にならないはずです)。

僕たちが社会出る頃には同じ年齢の学部卒の子は、ビジネスマナーや日々の業務を実践や研修で2年間多くしているので、差はあるかなと思います。しかし、40年働くうちの2年とマクロな視点を持てば、それほど負い目は感じないかもしれません。

デメリット③:研究が完璧に活きる企業で働けることは稀

これはメーカーに就職を考えている方に伝えたい内容です。大学、大学院での研究内容と同じ研究を企業でやることは難しいです。テーマが仮に同じでもスタンスが違います。どういうことかというと、大学・大学院での研究は新規性を企業ではビジネスの観点から需要を重視しているように感じました(研究室生活とインターンシップでの比較から)。

ですので大学の研究と、そもそも全然関係のないことを企業ではやる羽目になる可能性はありますし、利益ベースの研究になるかなと思います。これはどちらが良いという話ではなく、ギャップを認識すべきだという話です。

今回の記事では、大学院に進学する主な理由について述べていきたいと思います。私自身大学院に進学を決めた身ですので、進学に悩む気持ちはとても分かります。この記事を通して、少しでも読者の方々の心のモヤモヤが解消されれば幸いです。

現役旧帝大学院生が周りのよくある進学理由を紹介

まず大学院進学を決めた理由について話します。ここでは僕が進学を決めた理由と、周りの人が進学を決めた理由について紹介します。結論は以下です。

僕が大学院進学を決めた理由【大多数の人がこの理由です】

  • 与えられたテーマを完遂したい
  • 普通の選択と誤認識していた

周りの他の進学理由

  • アカデミアで研究し続けたい
  • 就職先から逆算している

それぞれについてここから解説をしていきます。

僕が大学院進学を決めた2つの理由

僕の経歴はもう一度載せますがこんな感じです。今後は大手の金融機関で働く予定です。

高校は進学校で特進クラス→旧帝大の理系→同大学院のM2(現在)→大手金融機関(予定)

つまり研究は全く関係のない就職先です。ではなぜ大学院への進学を決めたかと言うと、以下2点が主な理由です。

大学院進学を決めた主な理由

  • 与えられた研究テーマを完遂したい
  • 普通の選択と誤認識していた

つまりはこういうことです。

将来を考えて大学院進学を選択したわけではない。

それぞれの進学理由についてここから解説していきますね。

与えられたテーマを完遂したい

大学院進学を決める期間は主に学部4年生の6〜8月です。このときの大体の理系大学院生は、研究室生活にも慣れてきて、やっと教授からもらったテーマに本格的に取り組めるといったマインドが強いです。

なので、大学院を受けるかどうかを決める際の判断軸としては、今後の将来に対するメリット・デメリットを考えるというよりも、研究をもっとやりたいと思って受験される方が多いように感じます。なので、その後の将来をしっかり考慮している人はほとんどいないはずです。

普通の選択と誤認識していた

これもおそらく大半の人の大学院進学の理由のように思います。大学院入試を受けるかどうか考えるまもなく、当日を迎える感じですので、とりあえずといった方が多いです。

他の方の意見を伺ったところ大半がこの2つの理由でした。

「そんな中途半端な気持ちで研究ってやっていけるの?」

これは何も大学院進学に限った話ではないです。例えば高校を選ぶときも、「家から近い」や「偏差値的に行けそう」などの理由が多いはずですよね。大学院もそう言った類の分岐です。ただし重要なことがあります。

大学院生は優秀な人が多い

なぜなら進路の節目節目で常にいい成績を取ることができる、目先のことを高い水準でこなしてきた人達だからです。
なので研究においても完遂できる方がほとんどです。

他の大学院進学理由

他にあった意見としては、以下にあげたものがあります。

他の進学理由

  • アカデミアで研究し続けたい
  • 就職先から逆算している

アカデミアで研究を続けたい

研究が本当に好きな方達です。これは立派な理由だと思います。本来、大学院進学は100%ではないにしろ、この目的を少しは持っているべきだと思います。 ただそうでない(僕のような進学理由がほとんど)のが現状なので、先生方と生徒の間で目的のベクトルがずれてしまっているような印象も受けます。

大半の大学院生→就活やプライベートに重きを置きながら研究は適度にしたい
先生方→研究に集中してほしい

こんな感じですね。

就職先から逆算している

これも他の人に流されて進学を決めたなどの理由よりよっぽど立派な理由だと思います。 こんな感じで早くから自分の将来について明確になっている方です。

この類の人は研究への意欲がある方が多いです。アカデミアに残らずとも3年間の大学・大学院生活で研究に熱心に取り組んでいる印象はあります。

「なんでアカデミアに残ろうと考えないの?」

それはこんな特徴がアカデミアにはあるからです。

  • 給料が低い
  • 研究に費やす時間がプライベートを圧迫するほど多い

なので、企業で研究をしながら安定した生活を送りたいと就職する方が大半です。

大学院への進学方法

この章では、以下の3点について簡単に解説していきます。自分がどの形式で大学院に進むべきか判断しましょう。

  • 大学院入試の主な形式
  • それぞれの入試におすすめのタイプを解説
  • それぞれの入試の詳細

上記の通り。まず大学院入試の種類と、それぞれの入試におすすめの人はこんな感じです。

一般入試 推薦入試 社会人入試 AO入試
内部・外部進学生主に内部学生社会人大学により異なる

それぞれの入試の詳細について解説します。

一般入試

一般的な大学院入試についてはこんな感じ。こちらについては春期と秋期の2回でして、9月に僕も実際に受験しました。

秋期試験
出願(6月上旬)→書類【研究計画書等】提出(6月下旬)→本試験【専門科目筆記・英語・面接】(9月上旬)

春期
出願→書類提出→本試験【専門科目筆記・卒業論文提出・面接】(2月)

上記の通り。こちらに関しては名前からもわかる通り、一般的な大学院入試です。倍率は多いところですと2倍近くになります。

推薦入試

推薦入試に関してはこんな感じ。僕と同じ研究室の推薦入試を利用した学生からのヒアリングを元に作成。

推薦入試
出願・書類提出(5月)→本試験(6月)

こちらに関しては、倍率は概ね1~1.1倍ほどです。また大学院、研究科によっては定員割れのところもあります。

社会人入試

こちらに関してはこんな感じ。条件として、社会人経験年数などがある大学院もあるみたいです。

社会人入試
出願・書類提出(6月)→本試験【専門科目筆記・面接】(9月)

AO入試

AO入試は、人柄重視での入試です。ですので、本試験は口述試験であることが多いです。

AO入試(7月)
出願・書類提出(6月)→本試験【面接】(7月)
AO入試(9月)
出願・書類提出(9月)→本試験【面接】(10月)

自分に合った入試形式を選択しよう

大学院進学の前にやっておくべきこと【結論:3つあります】

ここからは大学院進学にむけて学部時代にやっておくべきことについて書きます。先に結論ですがこんな感じです。

やっておくべきこと

  • 講義にしっかり出席&内容理解をする
  • TOEICで750点をとる
  • たくさん遊ぶ

「でもこれって上2つは大学院入試に受かるためにやるべきことでしょ?大学院生活に入ってから必要になることを今のうちからやらなくていいの?」

結論、それで大丈夫です。まず大学院生活で必要なスキルは、入ってから実践ベースで学ぶ方が効率的だからです。
ですので大学院入試にむけてみんなが勉強し始める学部4年次の7月で、出遅れないために上2つをしておきましょう。もし未達のまま院試勉強期間に突入した場合、以下のことをする羽目になります。

講義内容を理解できていない→レジュメを読み込む
TOEICの点数が750点以下→TOEICの勉強をする

不利な状態からのスタートというわけです。

ちなみに僕は上2つどちらも未達でした

なので僕の場合は、みんなが始める7月より2ヶ月先に院試勉強を始めることで補填しましたが、あまりオススメはしません。

講義内容は先生の説明を聞きながら理解する方が効率的ですし、
TOEICは早めに取り組み高校・学部時代の英語の感覚が少しでも残っているうちにやる方がいいです。

あとは楽しんでおきましょう

大学学部が最後のモラトリアムだという気持ちで、なかなか出来ない体験(海外旅行とか留学とか)をしておきましょう。メリハリが大事なので大学院で研究を頑張り切るためにも、学部での後悔は無いよう自分のしたいことはしておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか、今回は大学院生の大学院進学の理由と実際のメリットについて書きました。大学院は多くの人が経験できない場所ですので進学を検討してみてください。本記事のまとめを再掲しておきます。

僕が大学院進学を決めた理由【大多数の人がこの理由です】

  • 与えられたテーマを完遂したい
  • 普通の選択と誤認識していた

周りの他の進学理由

  • アカデミアで研究し続けたい
  • 就職先から逆算している

大学院進学のメリット

  • メリット①:錯覚資産の獲得
  • メリット②:プレゼンテーション力向上
  • メリット③:英語力向上
  • メリット④:企業では体験できない環境に身を置くことができる

大学院進学のデメリット

  • デメリット①:就職活動との両立
  • デメリット②:社会に出る時期が遅れてしまう
  • デメリット③:大学院と企業の研究の差異

本記事はここまでになります。ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。