【Python入門】演算子の優先順位と基本的な計算方法

Python

計算の方法について悩んでいる人「Pythonではどうやって計算するの?教えて欲しい。」

こういった疑問に答えます。

本記事でわかること

  • 計算の方法
  • 計算(演算子)の優先順位
  • 文字列を含む計算の方法

 

【Python入門】計算の方法【わかりやすく解説】

本記事ではPythonでの計算の方法をわかりやすく解説していきます。みんなが間違える箇所に関しても指摘していきますので注意深くお読みください。

計算の方法

さっとくですがpythonで計算を行うためのコードテンプレートは以下になります。

計算の際のコード

  • print(行いたい計算)

Pythonでは計算に7種類の記号(演算子)が用意されています。

演算子意味使用例結果
+足し算5 + 5 10
引き算10 – 55
*掛け算4 * 312
/割り算(結果は少数)3 / 21.5
//割り算(結果は整数)3 // 21
%割り算のあまり6 / 42
**るい乗2 ** 38

 

【使用例】

print(5 + 5)
print(10 - 5)
print(4 * 3)
print(3 / 2)
print(3 // 2)
print(6 % 4)
print(2 ** 3)

【実行結果】

10
5
12
1.5
1
2
8

計算(演算子)の優先順位

計算(演算子)の優先順位を確認しましょう。Pythonでの計算では中学で習った数学と同じように足し算よりも先に掛け算を計算するというようなルールがあります。

 

どの記号(演算子)が優先順位の高い記号なのかを以下の表で確認してください。

 

優先順位演算子
非常に高い( )
高い**
普通* , / , %
低い+ , –

【例1】

print(2 + 3 * 4)
実行結果
14

出力結果をご覧の通り計算過程では先に「3 * 4」が計算されています。

 

【例2】

print(2 * 3 ** 2)
実行結果
18

出力結果をご覧の通り計算過程では先に「3 ** 2」が計算されています。

 

【例3】

print((2 + 3) * 4)
実行結果
20

上記のようにカッコ( )がある計算ではカッコ( )の中身が先に計算されます。よって出力結果は20になります。

 

優先順位を考えながら数値計算を行うことで正しく計算することができます。つづいては文字列を含んだ際の計算方法についてです。間違える人が続出する範囲ですので、気を抜かずにみてください。

 

文字列を含む計算の方法

数字だけの計算の方法は理解できたかと思います。次は文字列を含む計算の方法を解説していきます。

 

例えば、「計算結果は○○です」(○○は数字)と出力したいときはどうすればいいでしょうか?結論としては以下のように記述しましょう。

 

print("計算結果は10です")
または
print("計算結果は" + "10" + "です")
または
print("計算結果は")
print(10)
print("です")

上記のように記述するのが適切です。

 

しかしながら、みなさんはよく以下のように間違ってしまいます

【ダメな例】

print("計算結果は" + 10 + "です")

上記のように記述するとエラーになります。理由は文字列と数字を足し算しているからです。計算する時は文字列なら文字列だけ、数字なら数字だけで計算しなくてはいけません。

 

つぎに「5 ** 5の計算結果は○○です」と出力させたいとします。ただし、○○は実際の答えです。

正しくは以下のように記述します。

 

print("5 ** 5 の計算結果は")
print(5 ** 5)
print("です")
実行結果
5 ** 5 の計算結果は
3125
です

上記のように数字と文字列は分けて計算する必要があります。横に並べて足したり引いたりはできません(下記参照)。

 

【ダメな例】

print("5 ** 5 の計算結果は" + 5 ** 5 + "です")

上のコードはダメな例です。文字列は文字列同士でしか足し算できません。覚えておきましょう。

 

おまけ(楽をしよう)

次におまけで文字列の演算の応用を紹介します。

「とってもとってもとってすごい」

と出力したいときは以下のようなコードを記述します。

 

print("とってもとってもとってもすごい")

 

正しいのですが別の簡単な方法もあります。それは以下のように記述します。

 

print("とっても"*3 + "すごい")

 

とっても に 3 を掛け算したものです。これは覚えておくと便利に使いこなせる時がくるかもしれないので頭の片隅にでも残しておいてください。

 

まとめ

いかがでしたか?本記事では計算の方法について解説していきました。

 

計算をするための演算子には以下の7種類があります。

演算子意味使用例結果
+足し算5 + 5 10
引き算10 – 55
*掛け算4 * 312
/割り算(結果は少数)3 / 21.5
//割り算(結果は整数)3 // 21
%割り算のあまり6 / 42
**るい乗2 ** 38

 

そしてそれぞれの演算子には優先度が以下のように存在しています。

優先順位演算子
非常に高い( )
高い**
普通* , / , // ,%
低い+ , –

文字列を含む場合は文字列同士の計算または数字同士の計算しかできないことをおさえましょう。

 

本記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。