【大学生】就職活動の体験談【30社以上受けた理系院生が話す】

就職活動の話を聞きたい人「このブログには就職に関するノウハウがたくさん書いてあるけど、執筆者の具体的な就職活動の内容を知ることで、その納得度を高めたい。また単純に参考にするためにも聞きたい。」
こういった疑問に答えます。本記事では僕の就職活動について話します。僕の経歴は簡単にこんな感じです。
旧帝大理系として入学し4年間座学&研究→同大学院生として研究→大手金融機関(文系就職)に就職、就活終了後は、キャリア支援で数十人の就活支援を行う
おそらくかなり珍しい経歴です。上記の経歴には含まれていませんが、学部4年次に休学を考え就職活動を行っていた時期もありました。
そんな僕が就職活動について余すところなく解説します。本記事で僕が話す内容はこちらです。
本記事でわかること
- 休学しようか悩んだ、学部4年次の冬から始めた就職活動
- 修士1年の夏インターンシップ参加まで
- 冬インターンシップまで
- 本選考まで
学部4年次の冬から始めた就職活動【休学しようか悩んだ】

ここでは学部4年次に就職活動を考えた時の話をします。わかることは以下です。
わかること
- 休学して就職活動をしようとした理由
- 就職活動をどのように進めたか【2つ足りないものがあった】
- この時期に就職活動をして良かったこと【結論:就職活動で何が必要かがわかった】
休学して就職活動をしようとした理由
簡単にいうと、こんな感じです。
自分が研究職として働いている未来が想像できなかった
僕が現在、就活支援団体として理系の大学院に通う就活生をサポートしていますが、似た考えを持っている人が多いです。
そもそも僕は理系教科が好きで理系に進学しましたし、研究内容が面白そうだから今の大学院・研究室を選択しました。
実は研究のように細かい作業は得意ではありませんでした、考えることが好きでした。簡単にいうと何かを作るために研究は行いますが、作る作業が好きではなく、何を作るかを考えることが好きでした。
そうなるとこんな疑問が生まれました。
- そもそも他にも「面白いこと」はいっぱいあるのに、それを見ないまま研究職に就職していいのか
- 自分が好きな「考えること」をもっと活かせる領域があるのではないか
ですので、次で詳しく話しますが休学を考えて行った就職活動では、研究職でない職種を主に見ていました。
就職活動をどのように進めたか【2つ足りないものがあった】
結論はこんな感じですね。
ディベロッパー業界を志望。説明会は金融やインフラなどの文系職に広く参加してきた。
そして冬のインターンシップに応募しました。提出したESは3社で金融とディベロッパーでした。しかし、全て落ちましたね。
何が足りなかったのかを必死で考えた
当時何が足りなかったのかを考え、僕が出した結論はこうです。
- 就活を共に行う仲間がいなかった
- 就活へのコミット力が低かった
仲間がいなかった
この時期の就職活動はいうまでもなくイレギュラーです。なので同じ研究室の同期は研究を頑張っていましたし、地元の友達も就職活動の時期でない人ばかりでした。なので、誰かと共に動くことができませんでした。
どうやって自己分析をすればいいのか?ガクチカって何?どうやって受ける業界は決めていくの?
こんな疑問を解決してくれる人は周りにはほぼいませんでした。唯一すでに社会人の友人に、ES添削などをしてもらっていましたが向こうも忙しくブラッシュアップが不十分なまま提出期限を迎えてしまいました。
コミット力が低かった
理由としては単純で、研究室が忙しかったからです。拘束時間もさることながら、精神的にも疲弊していました。詳しくは以下の記事を参考にしてください。簡単にいうとこんな感じです。
平日は9時間30分研究室に時間を充て、休日も土曜日の午前は研究室のセミナー。研究もうまくいかず。
就職活動をまともに行える環境ではなかったと思います。
※あくまで、学部4年次のタイミングでという意味です。通常の就職活動の期間に就職活動を行うことは研究室として認められています。
この時期に就職活動をして良かったこと【結論:就職活動で何が必要かがわかった】
この時期に就職活動をしたのはいい経験だったと思います。結論、前述した足りなかったものの重要性がわかりました。
仲間とコミット力
修士1年での就職活動では、ここを改善するアクションを主体的に行いました。そして、やはり研究職以外にも魅力的な仕事はたくさんあると感じました。

「なんで休学しなかったの?研究職以外に就職するつもりがないなら大学院休学してもいいんじゃない?」
理由は複数ありますが、一番は今辞めたら逃げだと思ったからです。絶対に当時うまくいっていなかった研究を成功させて見せるという気持ちで研究室に残ることを決めました。なので確かに合理的な判断ではなかったのかもしれません。
修士1年の夏インターンシップ時期までの動きを話します
やったことはこんな感じです。
- 就活支援団体に就活生としてサポートを受けた
- ガクチカのブラッシュアップ【完成度としては7割程度です】
- 夏のインターンシップを7社エントリー【通過したのは2社のみ】
就活支援団体に就活生としてサポートを受けた
現在就職活動をを得た僕が加入している就職支援団体。就活生の時は、サポートを受けてお世話になりました。このサポートを受けようと思ったのは、休学を悩み、就職活動を行った体験がきっかけです。
就職活動で、情報共有する仲間が欲しかった
研究室の同期も就職活動を始めていましたが、見る業界が違いました。やはり周りは研究職が多かった印象です。なので、他のコミュニティでの情報獲得に向け動きました。
サポートを受けることができて良かった
このコミュニティに入ってかなり得をしました。(ステマではありません。)
良かったことはこんな感じですかね。
- ESの添削をしてもらえた
- いろんな業界に内定している先輩の話を聞けた
なので、視野を広げたいと考えている方は、行動してみると確実に変わります。
ガクチカのブラッシュアップ【完成度としては7割程度です】
就活支援団体ではメンターが1人僕についてくれて、コーチングをしてくれます。そのメンターにガクチカの添削をしてもらっていました。
エントリーした7社全て書類審査を通過した
結果としてはこんな感じ。

「研究室の先輩とかに添削してもらうのと何が違うの?」
添削する人の経験値です。現在僕が同団体にメンターとして加入していますが、平均すると1人当り20人以上の就活生を抱えています。なので、圧倒的に添削をこなしている人たちだということです。
夏のインターンシップを7社エントリー【通過したのは2社のみ】
書類は通過したものの、その後の選考で落ちてしまいインターンシップに参加できたのは2社でした。内訳はこんな感じですね。
- ES提出:ディベ5社、化学メーカー2社
- インターンシップ参加:化学メーカー2社
つまりは本当に行きたかったディベロッパー業界のインターンシップにはいけませんでした。

「なんで化学メーカーを受けていたの?研究職は考えていなかったんだよね?」
なんとなく違うという気持ちはありました、なので、その理由を探すためにインターンシップには参加しようと考えていました。
実際に化学メーカーのインターンシップに参加してみると、ワークショップが主で実験を行う感じではありませんでした。
つまり判断材料としてはまだ不十分であると自分の中で結論づけました。
冬インターンシップ
実は冬のインターンシップでは夏のインターンシップとほぼ同じ企業にエントリーしました。そして、ガクチカのブラッシュアップ自体はほぼ完璧にこの時点で完了していました。
あ、面接対策をしなきゃダメだ。
ここで初めてこの気づきを得ました。この気づきは自分の中でとても重要でした。
もう1つ重要なことがわかりました
冬のインターンシップでは、化学メーカー1社の3日間のインターンシップに参加してきました。内容はこんな感じですね。
- 工場で仕事体験
- プレゼン
- グループディスカッション
- 飲み会
研究職を自分が仕事にするべきかどうかのいい判断材料になりました。
やはり研究職を仕事にはできない
これが冬インターンシップを終えての結論でした。
本選考では特に就活にフルコミットしました
まず本選考での僕の情報をまとめるとこんな感じですね。
本選考
- 本選考ではエントリー企業は33社
- 就活は4月終わり頃に終了
こんな感じです。順番に話します。
本選考ではエントリー企業は33社
休学して、就職活動をした際に感じたコミット力を補い33社もの企業にエントリーしました。まず、大学院生は特に研究が忙しいと思います、再掲しますがこんな感じ。
平日は9時間30分研究室に時間を充て、休日も土曜日の午前は研究室のセミナー。
この研究室へ充てる時間を補うためにこんな感じでコミット力を上げました。
- 睡眠時間の削減
- 実験の合間時間の有効活用
結果、エントリーシートは8割弱通過しました。ちなみにOB訪問も10人ほど、面接対策なども併せて行っていたので当時はハードでした。
就活は4月終わり頃に終了しました
4月終わりまでに3社内定。そのうちの大手金融機関への就職を決めた
こんな感じで決めました。
ディベロッパーには挑戦せずに終わりました
就職活動を始めた当初からディベロッパーに憧れていましたが、本選考では受けることなく就職活動を終えました(面接選考開始が6月なので)。
ただ、就活の期間に心境の変化があり、今の就職予定先に大満足している感じです。
思い立った時には即行動。努力は惜しまない。
ここら辺がやはり最重要に感じました。大学院生の同期と同じ動きをしていては、絶対に出会うことのなかった企業にたくさん出会えました。その中で、ここは違うを自分の目・肌で判断することが大事です。
いろんな企業に触れれば価値観も変わります、僕がディベロッパー第一志望から最後にはそうでなくなったように。
大事なファーストキャリアを能動的に選択できて良かったと強く感じた就職活動でした。
まとめ
本記事では僕の就職活動について、解説を行っていきました。就職活動において大事なことは行動することだと思います。そうすれば視野が広がり価値観が広がり、新しい選択肢を増やして選択をすることができます。
また今回の記事は【大学生の就職活動】ロードマップに収録されている内容になっています。このロードマップでは就職活動で大学院生ながら視野を最大限広げたノウハウと、就職活動支援団体を通して感じた、就活生の多くが抱える悩みを解消するような記事があります。是非ご覧ください。